できるだけ使い捨て容器を使わない軽食をつくろう ── そんな発想から「竹の皮に包んでみたらどうだろう」と考え、地元の食材を使ったおこわを開発しました。
元々は2021年の「脱炭素プロジェクト」の取り組みの一つとして始まった「萬菜(まんさい)おこわ」でしたが、地元農家さんや若年生認知症の方の支援事業所GrASP(グラスプ)さんとの協業や、地産の竹の皮活用など、脱炭素だけにはとどまらない有意義なプロジェクトとして進化し続けています。

おこわづくりで地域参加

また、製造にあたっては、若年性認知症の方が地域で活躍するフィールドづくりに取り組んでいらっしゃる GrASP株式会社 様に協力を依頼。みんなで調理工程を工夫し、当事者の方々におこわづくりをお手伝いいただいています。

GrASP株式会社様とは企業パートナーシップを提携し、キッチンカーの運営面でも協業していく予定です。

みんなで芋掘り

また具材に関しては、区内の農家「鈴木清友農園」さんのご協力を得て、おこわの具材を調達するための「芋掘り」を昨秋に企画。SNSで呼びかけてたくさん方々にご参加いただきました。

今後は、旬の地元産を使って四季折々の萬菜おこわを展開してきます。

都筑区産の竹の皮

横浜市にはたくさんの竹林があります。
このプロジェクトをスタートした当初から、地産の竹の皮でおこわを包めないかと考えていたのですが、秋にスタートしたため皮を拾う時期に適しておらず、当初は購入した竹の皮を使っていました。

2022年の春、筍シーズンの頃に、都筑区で竹林を管理されている方にお願いして新鮮な竹の皮をたくさん集めていただき、管理や成形の仕方など試行錯誤の末、今では地産の竹の皮でおこわを包めるようになりました。

秋の味覚 青葉区産の銀杏

10月の半ば、街中の街路樹がうっすら黄色に色づきはじめると、スパイスアップメンバーの「銀杏ハンター」の号令で銀杏拾いをします。
青葉区某所で拾った、正真正銘青葉区産の銀杏です。

今年の実はやや小ぶりでしたが、殻を割ってみると中身はプリッとして立派。軽く火を通すときれいな翡翠色になってとっても美味しいです!

あおばファームランドさんの干ししいたけと一緒に「銀杏としいたけの萬菜おこわ」にしています。
秋限定の味覚。1つのおこわに3個ずつ銀杏を入れています。

萬菜おこわがつなぐパートナーシップ

萬菜おこわの製造協力をお願いしている GrASP株式会社 様。
GrASP様が目指す「若年性認知症の方が地域で活躍するフィールドづくり」を一緒に実現するべく、萬駄屋のキッチンカーを当事者メンバーのみなさんと運営するイベントを開催および出店しています。
ご自身が製造に関わった萬菜おこわを直接ご家族やお客様が買って食べていただける機会でもあり、お揃いの手ぬぐいと前掛けで毎回気合の入った接客をしてくださっています。

作って、販売して、食べていただいて。
提供する側も買ってくださった側もみんないい顔の場ができています。